最適な手術をするために
手術前検査について
当院では安心して麻酔や手術を受けていただくために、術前検査をお勧めしております。
手術前には、術前検査として
- 血液検査
- 胸部レントゲン検査
を基本として、年齢や全身状態、既往症などに応じた個別の検査内容を追加して行います。
手術前検査の実施により、麻酔や手術中の急変や、術後に起こり得る合併症などをできる限り回避し、万が一の急変に対しても素早く対応できるよう事前に準備することで、より安全な手術が実施することが出来ます。
また、手術を受ける際に、動物たちはどうしてもストレスや痛みを感じます。この痛みやストレスは手術中だけではなく、手術後の回復にも影響を与えます。
そのため、当院では積極的に疼痛管理(ペインコントロール)を行っています。
痛みのレベルに応じて、術前、術中、術後において様々な鎮痛剤組み合わせて使用しています。
手術の流れ
STEP1診察
まずは診察を行わせていただき、状態をチェックいたします。
ワクチン未接種の場合は、可能な限り事前に接種をお願いしております。
STEP2術前検査
手術をするにあたり、一般健康診断、血液検査、血液生化学検査、胸部レントゲンなどの検査を行います。
年齢や持病によって行うべき検査は異なりますので、その子に合った検査を行います。
検査結果によっては手術を延期したり、中止したりする場合もあります。
STEP3手術の説明
ご来院いただいた際に、手術の方法や麻酔のリスク、術後の合併症の可能性などについてご説明いたします。
飼主様に安心して手術を受けていただけるよう、説明の中で不明点や疑問な点があればお気軽にご質問ください。
STEP4ご予約
手術は原則として事前のご予約が必要です。
STEP5手術前日
手術では全身麻酔を行いますので、意識はもちろん全身の力が抜けている状態です。
胃の中に食べ物が残っている状態で麻酔を行うと、嘔吐・誤嚥することにより呼吸困難になる恐れもあります。
手術前日の夜9時以降は絶食をお願いしています。
お水は与えても構いません。
STEP6手術
術前検査の結果に問題がなければ手術となります。
当院では動物の負担ができる限り少なくなるような手術法を行っており、術中、術後のストレスや痛みを軽減するために、積極的な疼痛管理を行っています。
また、手術時間・麻酔時間の短縮にも努めております。
手術当日は絶食・絶水をお願いしています。
STEP7お迎え~退院
手術後に問題がなければ、お迎えに来ていただき、退院となります。
手術の内容や状態により、入院が必要になることがあります。
合併症のリスクが少ない場合は、ストレスはできる限り少ない方が良いため、ストレスを考慮・優先して入院を短くすることもございます。
ただし、帰宅後に飼主様がうまく術後管理することができないことが予測される場合は、入院・治療を優先いたします。
入院期間は飼主様の意向も踏まえながら、動物にとって最も良い期間をご提案いたします。
STEP8抜糸
手術の7~14日後に抜糸を行います。
予約は必要ありませんので、抜糸予定日の診察時間にお越しください。
抜糸後、体調などに異常がなければ通院は終了となります。
術後に継続治療が必要な場合は通院をお願いしております。
当院の手術実績(一部)
胆嚢
- 胆嚢炎や胆石、胆嚢粘液嚢腫などの胆嚢手術
消化管
- 胃内異物摘出手術、腸閉塞手術、腸重積手術、胃拡張・捻転症候群整復手術
整形外科
- 椎間板ヘルニア手術、膝蓋骨脱臼整復・前十字靭帯断裂整復手術・橈尺骨骨折整復手術、レッグ・カルベ・ペルテス病の手術、股関節脱臼手術
腫瘍外科
- 乳腺/甲状腺/副腎/膀胱/脾臓/肝臓/口腔内/胃腸/膵臓/肺/腎臓/前立腺/皮膚/耳/骨の各種腫瘍手術
ヘルニア
- 会陰ヘルニア、鼠経ヘルニア、横隔膜ヘルニア、臍ヘルニアなどの各種ヘルニアの整復手術
心臓
- 開胸手術、肺葉切除手術、心膜切除手術
呼吸器
- 外鼻孔切除手術、軟口蓋切除手術、永久気管切開術
耳
- 耳血腫整復術、耳外切除術
泌尿器
- 腎臓や膀胱・尿道の結石摘出手術
口腔
- 歯石除去、乳歯・永久歯抜歯、歯牙矯正
生殖器
- 前立腺膿腫手術、子宮蓄膿症手術
- 帝王切開、去勢手術、避妊手術
その他
- 肛門嚢摘出手術
- 角膜上皮欠損修復手術
- 皮膚整形外科
など